そっか~、カッターを使って彫るなんて、普段はしないものね…。
というわけで、まずはカッターの使い方から。消しゴムハンコを全く彫ったこともない、カッターでどうやって彫るの?そんな超初心者の方向けに、基礎的な彫り方の練習方法を書いてみたいと思います。
消しゴムハンコを彫るための道具、実際にどうやって彫ればいいのか一連の流れは「身近な道具で手軽に簡単♪ 消しゴムハンコの作り方」にわかりやすく書きました。そちらをご覧ください。
消しゴムハンコの彫り方に正解も間違いもありません。人によっては全く違う方法で上手に彫られる方もいらっしゃいます。ここでは、私がやりやすい、失敗しにくいと思う方法を紹介します。やってみて、これは使えそうだと思ったら、参考にしてみてください。
■カッターナイフの使い方
カッターナイフは、鉛筆で文字を書くように持ちます。
そして、消しゴムを彫る時は刃を右側に斜めに倒して固定(右利きの場合)します。彫る時は、カッターを動かさずに消しゴムを動かします。
キレイに彫るためのポイントは、刃の角度。カッターを動かして彫ると、短い線ならいいのですけど、長い直線になると、だんだんと刃の角度が変わってきてしまいます。
こうなると、途中で一度カッターの刃を抜いて入れ直したくなってきます。
何度も消しゴムに刃を入れなおすと、彫り跡がギザギザになってしまうことが多いのです。下の写真、上側の線は、何度も刃を入れ直した彫り跡。なので、私は出来るだけスーっと続けて彫れるように、消しゴムを動かしながら彫るようにしています。
■刃を入れる角度
作った消しゴムハンコが、強度が高くて長持ちさせたいなら、横から見た時に台形になるような形に彫りましょう。
刃を入れる方向が逆で、逆さ台形のように彫っても、ハンコを押したらちゃんと写ります。でも、逆の台形だと、奥に入ったインクは取りにくい上に、何度も押しているうちに、土台の無い部分は弱くなって折れてしまうこともあります。
ねり消しを使って掃除したり、インクを落としたりするにも、台形だと安心して使えます。
さて、ここからはいよいよ消しゴムを彫っていきます。消しゴムハンコを作る時には、直線と曲線の彫り方、この2種類をマスターすれば、大抵のイラストは彫れてしまいますよ!
■直線の彫り方
もう既に、上の『カッターナイフの使い方』のところで説明してしまいまいしたね…。ははは。ここでは復習&補足します。
定規で直線を何本か書いて、消しゴムに転写します。
私は右利きですので、カッターは右手、鉛筆を持つように線に対して右斜めに倒して握ります。カッターの刃先は、消しゴムに3mmぐらい埋まるように入れて、手はそのまま固定!消しゴムをゆっくり動かしていきます。
なるべく途中で止まらず、一気に彫ってしまう方がキレイに彫れますよ。
片側が彫れたら、消しゴムをひっくり返します。今と全く同じように右手にカッターを持ったまま固定させ、消しゴムを動かして彫ります。結果、彫ったところがVの字になってポコッと抜けます。刃を2回入れただけですんなり抜けると、これがまた気分がよくて嬉しくなれます♪
線が1本だけ残るようにしたければ、線のもう片側も、先ほどと同じようにV字になるようにカッターの刃を入れましょう。
■曲線の彫り方
曲線も、基本的には彫り方は直線と同じです。直線との違いは、消しゴムを真っ直ぐ引くか、ゆっくり回すかだけ。
カーブが急になるほど、カッターの刃を深く消しゴムに入れると消しゴムを動かしにくくなります。細かい曲線は、浅め(1~2mmぐらい)に刃を入れると小回りがきいて彫りやすくなります。
■イラストの角の彫り方
今でも私はちょくちょくやってしまうのですけど…。
彫った2本の線が最後に出会って繋がる部分、刃を途中で止めてしまうと、表面は切れていても消しゴムの中で繋がっていてポロリと取れないまま残ってしまいます。これを無理に引っ張ってプチッ!
そうなっちゃうと、切れ端が印影に写ってもったいないこともあるんですよね~。
これを防ぐには、底までしっかり彫り切ります。
イラストの外側ははみ出ても、後から取り去ってしまいます。図案の線が無くなっても少し行きすぎるぐらいまで彫ってしまって大丈夫。デザインによっては彫り残しが必要な部分もありますので、そこは彫りすぎないように要注意です。
いかがでしょう。これなら出来そう!と思えませんか?
最後に、ここまで出来ればお見事!な写真を載せておきます。内側からひと彫り、外側からひと彫り、これで彫りカスがちぎれること無くポロっと取れるようになったら一人前です。
さぁ、チャレンジ!
思ったように消しゴムが彫れるように、練習して自分流のやりやすい方法を見つけましょう。コツをつかむと、とっても楽しく彫れるようになりますよ。
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