2014年1月17日金曜日

台木を語る!消しゴムハンコ 持ち手の付け方・選び方

消しゴムハンコって、彫ってそのまま使っても何も問題なく使えるのですが、やっぱり持ち手をつけると押す時に断然使いやすい!!



「持ち手って木のブロックを消しゴムハンコにボンドで貼るだけでしょ。簡単じゃないの?」

最初はそう思っていました、私も。

作った消しゴムハンコに合う適当なサイズの木があれば、それに貼り付けるだけ。とっても簡単です。まずは、市販の持ち手用の台木を使って、自分で作った消しゴムハンコに持ち手をつける方法をご紹介します。

■用意するもの

・持ち手をつけたい消しゴムハンコ
・持ち手用の台木
・インク
・接着剤



今回使う持ち手は、私が知っている唯一の市販の消しゴムハンコ用の持ち手。3×3×1.5cmサイズのひのきの台木が5個入りセットになったツキネコ製の台木を使います。

インクは木に押す用途に適したインクを使う方がいいです。
VersaCraftBTILLIANCEVersaMagicがおススメです。普通紙用のインクartnicを使って木の表面に押したら、押した時はいいのですけど、乾くまでにインクがにじんでぼやけてしまったことがありました。皮にもプラスチックにも押せるほぼ万能インクのStazOnは木材には適していないのが私には意外!



接着剤には少しこだわりが…。以前はふつうの木工用ボンドを使っていたのですが、乾いてから力を入れて消しゴムの部分を押すと、接着面がポロっと取れてしまったことがありました。それからは木にもゴムにも使える速乾性のボンド(写真右)を使っています。

…………………
このブログを書いた2年後の今、接着剤もいろいろ試してみて最終的にはこちらに落ち着きました。

上で写真を載せたものは、ツルツルの加工の持ち手では使っているうちにポロっと外れてしまいました。

今愛用しているのはこちらの2種類。


どちらもしっかり着きます。ツルツル加工された持ち手でも大丈夫。取れません。手づくり市で現地で消しゴムはんこを作る時は、右端の速乾タイプを使っています。

接着剤としての強さはどちらも十分満足なのですが、どちらかといえば私は右側のタイプの方が使いやすいのです。容器が…。


キャップの部分が左側は浅くて、容器の口に残った接着剤がキャップについて固まってしまうと、ふたが閉まらなくなってチューブの上の方で固まって出てこない…(涙)

長い間固まらない工夫が入れ物にあるので安心なのがセメダイン。これ以上に使い勝手がいいものが出なければ私はずっとこちらでしょう。
(2016.3.6追記)


■持ち手の付け方

とっても簡単です♪

1.持ち手をつける消しゴムハンコを台木に押します。どんなハンコか持ち手を見るだけでわかるから押しておくと便利です。エンボス加工をすると、印面がぷっくり浮き上がってさらに素敵。持ち手に直接ハンコを押すと失敗しそうでコワいなら、シールに押してから台木に貼り付けるという手もあります。



2.消しゴムの裏面にしっかりボンドをつけます。



3.ハンコを押した面と反対側にペタリ。


完成です!!



ボンドを使わずに、両面テープを消しゴムハンコの裏側全面に貼り付けて台木に貼っても意外としっかりつけられます。年賀状用のハンコ等、季節限定で使う消しゴムハンコは使う時期が過ぎたら出来るだけかさばらずに片づけておきたいので、そんな時には台木から剥がせるように両面テープを使って貼り付けたりもします。


ここまでさらっとまとめましたが、実は適当な台木を探すのが一番苦労するところなのです。というのも、先ほど使った台木は、3×3×1.5cmサイズのものしか売られていません。

消しゴムハンコを台木に取り付ける時には、消しゴムハンコが台木より小さすぎると台木をつけた方が押しにくくなります。逆に大きすぎも押しにくいです。



大きな消しゴムハンコを作ると、大きな持ち手が必要です。消しゴムハンコって大きくなるほど押す時に押さえつける力が分散してしまって、部分的に白くインクがついていない所が出来てしまうことがよくあります。ハンコが大きいほど、持ち手があると楽に押せます。

それじゃあ、大小のサイズの持ち手ってどうやって手に入れるの?

持ち手は木に限りません。固めで平で持ちやすければなんでもOKです。例えば、私は小さいハンコによく使うのですけど、コルクの持ち手。ホームセンターで買いました。



他にも、友達がやっていて、それナイス!と思ったのが発泡スチロールで作った持ち手。発砲スチロールを切ると側面がガタガタになってしまうので、それを隠すためにマスキングテープを貼るとオシャレになります。

発泡スチロールを切ると、発砲のくずが手や道具に静電気で貼りついてしまうので細かいクズだらけにならないように注意してくださいね。



やっぱり木の持ち手がいい!という時は、適当な木を探します。私が最初に探しに行った所、それはホームセンター。角材が売られているホームセンターには、カットの有料サービスもあります。

私がふらふら寄って行ったのは、木材の切り落とし袋詰めコーナー。カットサービスで切り落として不要になった木材を集めて販売しているようでした。これがまた、いろんなサイズの木を選んで袋詰めできるのでなかなかのヒットでした。

木の大体の大きさはいい感じなのだけど、長さはどうしてもカットが必要。ここで登場するのがミニのこぎりです。のこぎり使ったのなんて、高校生の授業以来じゃない?なんて思いながら机の上でギコギコ。少し曲がってしまうのは素人技だから仕方ない。




カットできたらやすりをかけます。金属やすりや紙やすりをかけて表面をきれいにします。



後は、上に書いたのと同じ方法で消しゴムハンコを接着剤で貼り付けたら出来上がり。



個人で使う分には多少歪んでいてもそれはそれで味があっていい…ということにしておきましょ。さすがに販売する消しゴムハンコに使う台木は、特別にオーダーしてカットしてもらったものを使っていますけどね。

ホームセンターによっては、有料で木材をカットしてもらえるサービスもあるようです。一度やってみたいな~。

他にも積み木やおもちゃ等、手ごろなサイズで持ち手になりそうな物があれば、そこにボンドで貼り付けてもOKです。

さんざん悩んだあげくこのブログを書いて2年後にたどり着いたのがネットでの小さな木を販売するお店『木のお店 常木』さんです。こちらでは希望のサイズでカットして送っていただくこともできて今はもう、ほとんどの持ち手をこちらでお世話になっています。(2017.4.18追記)

持ち手をつけると、消しゴムハンコだけよりも立派に見えます。持ち手をつけるとかさ高くなるので、筆箱に入れて持ち歩きしたいから…という場合は別として、持ち手はサイズさえ合えば簡単に取り付けできるので、作った消しゴムハンコにはぜひ持ち手をつけてみてくださいね。

……………

大量の消しゴムハンコがあると、そう簡単に台木をつけていくとものすごくかさばって保管するのに邪魔になってしまいます。そんな方への救世主が見つかりました!かなりオススメな持ち手があります。『付け替え可能な万能持ち手!大量の消しゴムハンコの台木の悩みを解消』に詳しく書きましたのでご覧ください。

(2014.9.27追記)

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