そんなインクをご紹介します。
じゃじゃ~ん!
VersaMark(バーサマーク)インクです。
このインク、無色透明なのにかなり素敵なインクです。押したところが水に濡れて浸みたような跡が残るインクなのです。白い紙だと透けた感じ。色の濃い紙や茶色い紙なんかに押すと、かなりオシャレ。
私的には、そのまま押すだけなら、無印でよく見るような茶色い紙、クラフト紙を使うのがGood!ただ、クラフト紙でも用途と使い方にもよります。
紙袋にお店のロゴハンコを押すとか、どーんと存在感をアピールしたい時に使うと、お洒落だけれど、ちょっとインパクトには欠けるかな。紙袋に押すならしっかりインクがつく方が好みです。
どちらかといえば、ひっそり存在をアピールする控えめな少女のような存在かしら?(笑)
バーサマークインクは、そのまま押すだけではなく、エンボス加工をする時にもものすごく重宝します。乾きにくくてエンボスパウダーがしっかりつくので、急いでパウダーがけをしなくても安心です。
クリアーのエンボスパウダーを使ってエンボス加工をすると、透明のままハンコを押した部分が浮き上がってきます。こんなのもいいね。
色のついたエンボスパウダーを使うとこんなこともできます。
下の写真は、バーサマークインクで木の消しゴムハンコを押した後、ホワイトのエンボスパウダーをふりかけてエンボスヒーターで熱を加えました。上の粉雪の部分はバーサマークインクを直接紙にポンポン叩きつけてから、白いエンボスパウダーをパラパラとふりかけたものです。雪っぽくていい感じ。詳しいやり方は『雪っぽさが素敵なクリスマスカードの作り方』に詳しく書いています。
もうひとつエンボス加工での応用!
最初にバーサマークインクを使ってハンコを押し、クリアーエンボスパウダーを使ってエンボス加工。最後に上からインクをのせてみました。
こう見えても、左と真ん中のエンボス加工は、無色透明、クリアータイプのエンボスパウダーなのです。クッキリハッキリ紙の白い色が出てびっくりしました。でも同じクリアーのパウダーを使っても右端はエンボス加工したところが白くない!
なぜ?
答えはインクの種類にあります。
今回試して分かったのですが、インクの種類によって色の出方が大きく変わります。
白色にクッキリ浮き上がったものは、MEMENTOインクを使っています。右側のエンボスが茶色に染まっているのはStazOnインクを使いました。インクの成分が違うと色づきもこんなに変わるのですね。
ちなみに、私が普段一番よく使うインクartnicを使うとどうなるか?
結果は写真のとおり。artnicインクでこすった下側のハンコは、全体的にボヤっとボケてしまいました。残念。
エンボス加工をした後で上からインクをのせるには、ピグメント(顔料)インクよりもMEMENTOやStazOnなどのダイ(染料)インクの方が相性がよさそうです。
そうそう、このインクでハンコを押した後は、片付ける時に要注意です。
無色透明なので、ハンコを押してそのまま放っておいてしまいそうになりますが、それはダメです。バーサマークはかなりねっとりしています。そのまま放置すると、ホコリが印面についてしまって大変なことに!色はつきませんけど、しっかり拭き取って片付けましょうね。
色をつけるはずのインクが透明なんていう、普通では考えられないインクですが、普段とはちょっと気分を変えてオシャレにハンコを楽しみたい時には、VersaMark(バーサマーク)インクはいいですよ~。ご存じない方はぜひ試して頂きたいです。
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