2013年8月8日木曜日

身近な道具で手軽に簡単♪ 消しゴムハンコの作り方

消しゴムハンコ作りって、凝れば凝るほど道具がたくさん要るのだけど…

実は、どこのお家にでもある道具を使って気軽に始めることができます。一度やってみたい!という方は、ぜひ身近な道具を使ってチャレンジしていただきたいです。

そんな想いも込めて、消しゴムハンコを全くやったことがない初心者の方にでも手軽に出来る、消しゴムハンコの彫り方をご紹介します。これ、要領がつかめるようになるとハマります。(笑)

■準備する道具
・消しゴム
・HBのえんぴつ(細かいデザインの場合はシャープペンシル)
・カッターナイフ
・下絵を描く紙
・下敷き代わりの要らない紙


消しゴムは大きい方が彫りやすいです。これは100均で6個セットで買ったものです。

えんぴつは下絵を消しゴムに転写するために使います。HB以上の濃さのえんぴつが写しやすいです。

たったこれだけです。これなら気楽に始められるような気がしませんか?


■作り方
  1. 作りたいハンコのイラストを描く紙の端に、消しゴムサイズの線を引きます。

    イラストは線を引いた大きさよりひと回り小さいサイズにします。

  2. 今回はカットオレンジの消しゴムハンコを作ります。枠線の中にオレンジの絵を描いて、輪郭の2mmぐらい外側を点線で囲んでおきます。

    余った消しゴムはカットして使いますのでイラストは端の方に描くと無駄遣いが減ります。
  3. 描いたイラストを消しゴムへ転写します。鉛筆書きした面を消しゴムに当てるよう紙の端と消しゴムの端を合わせて置きます。爪やコイン等で上から軽くこするとイラストが簡単に消しゴムに写ります。

    トレーシングペーパーがあれば既存のイラストを書き写してから転写することもできます。(イラストの著作権には要注意!)こうすると、よりハッキリ転写することができます。

  4. 紙を指で押さえながらピラっとのぞき見。鉛筆が消しゴムにしっかり写っていればOKです。


    写りが薄い部分があったら、もう一度、ずれないように紙を重ねて消しゴムへ転写します。

  5. 机を傷つけないように要らない紙を消しゴムの下に敷きます。カッターナイフで消しゴムをハンコの大きさにカットします。


    点線で囲った部分より大き目に切ります。

  6. イラストの輪郭に沿って、余白が広い部分もカットしておくと彫る部分が少なくてすみますよ。


    オレンジ型にカットしてみました。

  7. 消しゴムをカッターナイフで彫っていきます。最初は輪郭から。


    カッターナイフは刃が手前に、鉛筆を握るように持ちます。刃は線の外側に向けて傾けるのがポイント!カッターは固定したまま動かさず、消しゴムを後ろに引っ張って動かしながら彫っていくとラインが滑らかに彫ることができます。


    刃の角度は写真右ぐらい。しっかりと斜めに倒します。輪郭部分は深めに彫ります。カッターの刃先が3mmぐらい消しゴムに隠れるように突き刺します。

  8. ぐるっと一周したら、次は点線で囲ったライン上を内側へ向けて刃を入れて彫ります。この時も、カッターの刃の向き、持ち方は先ほどと同じです。消しゴムの方を回転させて彫っていきます。曲線の部分は、刃を消しゴムから抜かず、ためらわずに一気に彫るとガタガタにならずにキレイに彫れます。

    点線のラインを一周彫ると…



    両方から斜めに入れた刃でVの字にカットされた部分がポコッと取れました。

    もし、カッターの刃を消しゴムと垂直に入れてしまうと、何度も同じライン上を彫ることになり、ハンコを押した時に、イラストの線がガタガタになってしまいます。刃を斜めにしてV字に彫ると、左右2回刃を入れるだけで彫りたい部分が浮き上がり綺麗なラインが描けます。



    横から見ると、ちゃんとV字に見えますね。

    左のようになってしまうと、彫ったカスもボロボロになってしまいます。彫りカスがポコっと取れる=キレイに彫れているという目安にもなります。

    基本の彫り方について動画入りで別立てで説明を書きました。詳しくは「消しゴムハンコの彫り方 初心者編(直線・曲線)カッターの使い方に慣れよう!」をご覧ください。

  9. 輪郭が彫れたら、外側の余ったところを取り除きます。りんごの皮むきをするようにハンコを持ち、カッターで外側を切り取っていきます。



    ぐるっと一周取り除いたら、最後はオレンジの中味の部分を彫っていきます。

  10. オレンジの筋と皮の部分、鉛筆で描いた線上を先ほどと同じように左右片方づつV字にカッターの刃を入れて彫ります。



    輪郭を彫る時には、刃は3mmほどの深めに入れましたが、細い線を彫りたい時は、1mmほどの浅めに刃を入れて浮き上がったカスを取り除きます。全ての線を彫り終えたら完成です!!



    彫ったハンコを横から見ると、



    V字に彫れているので台形になっています。横から見て台形になっていれば、インクがハンコに入り込みにくく、押した時にも安定し、丈夫なハンコになります。


ここまでの流れを動画にまとめてみました。



説明は長くなってしまいましたが、少し慣れると意外と簡単なんですよ。

さあ、出来上がった消しゴムハンコを押してみましょう!

消しゴムハンコのインクの付け方は独特で、初めて聞いた時に「えっ!?」と驚いてしまいました。インクの付け方は改めてブログに書きました。こちらをご覧ください⇒ 『失敗しない消しゴムハンコのインクの付け方&押し方』


可愛いオレンジがたくさんできました。上下に押すと丸いオレンジの断面にもなります。

試しにスタンプして、形がいびつになっていたり歪んでしまっていたりする部分は、押したハンコを見ながら調整します。削りすぎてしまって「あぁ~、やるんじゃなかった!!」と後悔する事が多々あります。多少の歪みは手作りのよさ。私の場合、神経質に気にしない方が出来上がったハンコがいい!と言われることが多いです。

ここに書いたやり方はあくまでも私がやりやすい彫り方です。消しゴムハンコの作り方に正解はありません。ぜひ、いくつも彫ってみて、自分に合った作りやすい方法を見つけてください。

さぁ、いろんなハンコを作って楽しみましょう!

消しゴムハンコに持ち手をつけたいなら、『台木を語る!消しゴムハンコ 持ち手の付け方・選び方
を参考に持ち手をつけてみてください。立派なハンコになりますよ。(o^∇^o)


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