2015年2月5日木曜日

消しゴムハンコを使った簡単オシャレなバレンタインデーの小袋ラッピング(テトラ)

消しゴムハンコ好きで、ラッピングの講師資格を持つ私。先日小袋を使ったラッピングのワークショップをやってきたのですが、その時にムクムクと作りたい衝動が…。

好きな消しゴムハンコを彫って小袋もオリジナルで作って、可愛いラッピングをして、シールも作って飾ったらかなり楽しいんじゃない?

そんな想いを形にしました。テトラのラッピングをやってみましょう。





■準備する道具
・お好きな消しゴムハンコ
・両面テープ
・ハサミ
・シール
・紙に押すインク
・StazOnインク
(・StazOnインク専用クリーナーとティッシュ)
・クリスタルパック(またの名はOPP袋、透明なパリパリの袋)
・紙パッキン
・カーリングリボン

■テトラのラッピング
1.袋に押す消しゴムハンコを用意します。バレンタインのラッピングならハート形が可愛いかしら?
ハート形はとっても簡単に彫れるので、ぜひ消しゴムハンコで作ってみてください。ハート形消しゴムハンコの作り方はココをクリック。



2.クリスタルパックにこのハート形の消しゴムハンコを散りばめてみましょう。
クリスタルパックはツルツルしているので特別なインクが必要です。こんな時にはほぼ万能なインク、StazOn(ステイズオン)インクの出番です。



StazOnの種類は大まかにわけて3種類。StazOnOpaqueとStazOnMetaricはどちらもインクとスポンジ、ヘラがセットになっていてマットな感じのインク、StazOnMidiはインクが最初からスポンジについているものでどちらかといえばOpaqueやMetaricよりも透明感があるインクです。以前、クリスタルパックを使った遊び方をこのブログに書いたことがあるので、今回はStazOnMetaricを使います。

インクを出す時にはちょっとした注意が必要です。インクボトルをしっかり振って中を混ぜてからスポンジにつけましょう。

私が最初にこのインクを使った時、インクがどんな色かを知らなくて、上ずみの油がたくさん入ったままスポンジにつけてハンコを押してしまったことがあって大後悔!ちょうど写真の上のようなオレンジ色でした。よくよくボトルを振って、写真下のようにちゃんと綺麗なGoldの色が出た状態でスポンジにインクを馴染ませてハンコを押しましょうね。



消しゴムハンコにインクをつけて、クリスタルパックの上にゆっくり押します。ツルツルの面にハンコを押す時はインクで滑って綺麗に押せない失敗が多くなります。真上からゆっくり押しましょう。



失敗したー!!という時は、早めにティッシュペーパーでインクをふき取ります。StazOnインクの専用クリーナーをつけて拭き取るとかなり綺麗にインクが落ちます。



ペタペタとハートハンコを押し並べて、触ってもインクがつかないぐらいにしっかり乾燥させたら袋はこれで完成です。



3.ラッピングに使うシールも作ります。市販のシールに合うサイズで消しゴムハンコを作って、シールに押します。インクは少しキラキラするインク、ブリリアンスを使いました。シールをハート形に切り抜いたらなお可愛い。



さて、ここからラッピングです。

4.クリスタルパックの口を開き、袋の中にラッピングしたいお菓子と紙パッキンを入れます。袋は上から見ると底の辺と直角で交わるように反対方向に口を合わせます。



5.合わせたところを、上から2回折込んで折り線をつけます。



6.カーリングリボンを2本通してかぶせたところに両面テープを貼りつけます。



7.カーリングリボンを挟んだまま、もう一折して両面テープで袋をとめます。裏返すとこんな感じ。



8.両面テープを隠すようにリボンを下から上に引き上げます。1本だけ少し長めに引っ張っておくのがポイント!固結びで結びます。



9.結んだら、カーリングリボンをハサミの背でしごいてクルクルカールさせます。

思ったように綺麗にカールしない時は、何度もしごきます。リボンの先は特に強めにしごくと細かくクルクル巻きになって綺麗です。



10.長めに残したリボンをシールでテトラの側面に貼りつけたら完成です!
可愛い~♪



今回はクリスタルパックを使いましたが、紙袋を使っても可愛い仕上がりになります。コピー用紙にお好きなハンコを押してオリジナルの袋を作るという手も。リボンの種類を変えても雰囲気が変わってGoodです。

想いが伝わるHappyなバレンタインデーになりますように!





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2014年12月31日水曜日

専用の道具を使った 消しゴムハンコの彫り方

以前、どこのお家にもありそうな身近な道具を使った手軽で簡単な消しゴムハンコの作り方について書いたのですが、今回は消しゴムハンコ職人らしく、消しゴムハンコ用の道具を使った作り方についてまとめました。

「何か違いがあるの?」

作り方はほぼ同じなのですけど、細かいところが所々違ったりします。基本の流れの他にも、こういう時にはこんな風にするといい等、今までいろいろポイントを絞って書き貯めた内容もあるので、ここで消しゴムハンコ作りの総まとめ。このブログ記事を読めば、私がたまにやっている消しゴムハンコ教室に行くぐらいの濃さでまとめてみます。

■準備する道具
・消しゴムハンコ用の消しゴム板
・濃いめのえんぴつ、又はシャープペンシル
・デザインカッター
・小さ目の包丁、又は大きめのカッターナイフ
・カッティングマット
・ねり消し
・トレーシングペーパー
・試押し用のインク
・オリーブオイル
・ティッシュペーパー
・彫りたいデザインのイラスト



消しゴムハンコ用の消しゴム板はいろいろな種類が出ていますが、今回はシードの『ほるナビ』を使います。ヒノデワシの『はんけしくん』は彫る時の感覚がポロポロ彫る感じ、『ほるナビ』は弾力があって彫ってまだ引っ付いている部分を引っ張ると、びよーんと伸びる感じがします。好みの問題ですけど、私はどちらかといえば『ほるナビ』が好きなのです。

『ほるナビ』にはトレーシングペーパーがついています。消しゴム板と一緒に、トレーシングペーパーがついているかどうかは要チェック。

オリーブオイルは、消しゴム板についた鉛筆の下書きをきれいにしたり、インクの汚れを取ったりします。私はオリーブオイルを使っていますが、ごま油でも、サラダ油でも、化粧落とし用のクレンジングオイルでもOKです。

■作り方

1.作りたい消しゴムハンコの図案を決める
消しゴム板についているイラスト集、HPのフリー素材、自分で描いた絵や文字、子供が描いたイラスト、消しゴムハンコで作ってみたい図案を考えます。

アニメのキャラクターや漫画や本のイラスト等、著作権があるものは自由に使ってはいけない場合もありますので注意が必要です。

2.図案をトレーシングペーパーに書き写す
彫りたいイラストの図案が決まったら、トレーシングペーパーに書き写します。彫り慣れないうちは、イラストの線の外側2mmぐらいのところにガイド用の点線を引いておくと彫りやすくなります。



3.トレーシングペーパーの図を消しゴムへ転写
「ハンコの絵って反転してるでしょ、反対に絵を描くの?」
と、よく聞かれますが、そんな大変なことはしません。というか、そんな大変なこと私がようやらん(笑)

トレーシングペーパーに描き写すのには理由があります。もちろん、元のイラストをそのまま写し取りたいという理由もありますが、紙質のせいなのかなんなのか、トレーシングペーパーに描き写す方が描いたイラストが消しゴム板に転写しやすいのです。

消しゴム板は、袋から取り出したら、まずはティッシュペーパーで表面を傷がつかない程度に軽く拭き取ってください。消しゴム板には、暑いところで消しゴムが溶けて袋にひっつかないように表面に細かい粉がついています。この粉を取り払います。私はイラストがクッキリ写って欲しいので、ねり消しを使って粉を綺麗に取り除いてから転写しています。

写真の消しゴム板の右手前がねり消しで掃除した部分です。黄色が少し濃くなっているのが分かるかな?



もし、ふき取るのを忘れて転写してしまうと、写真のように下書きがボケてしまいます。


粉を拭き取ったら、イラストを消しゴム板に写します。消しゴムハンコ用の消しゴム板はサイズが148×100mmのハガキサイズ。大きな消しゴムを切り取って消しゴムハンコを作っていくので、転写する時にイラストを消しゴム板の端の方に写すと消しゴム板を無駄にせずたくさんの作品が作れます。

鉛筆で描いた面を消しゴムに当てて、動かないように固定し、爪の裏側や鉛筆の後ろ、コイン等でこすります。道具を使うのがめんどくさい私はいつも爪の裏側でこすります。



まんべんなくこすったら、びっくりするぐらいクッキリハッキリイラストが消しゴム板に写ります。

トレーシングペーパーを指で押さえながらピラっとめくってみて、写りが薄い部分があったら、もう一度、ずれないようにトレーシングペーパーをかぶせて消しゴム板へ転写します。



詳しい説明は「下書きイラスト(図案)を消しゴムハンコへ転写する方法」に動画付きでまとめています。ぜひそちらもチェックしてください。

消しゴムハンコは下書きが超重要!線通りに彫れた時が一番きれいに彫れるので、手を抜かずに綺麗に転写しましょう。

4.彫りたいハンコの切り出し
イラストが転写できたら、消しゴムハンコ板から彫りたいハンコを切り出します。消しゴムハンコ板は厚さが1cmちょっとあるので意外と手ごわい。大きめのカッターナイフかミニ包丁を使うと、刃がぐにゃっと曲がることもなくやりやすいです。

ここでカッティングマットを使います。マットの上に消しゴムハンコ板を置いて、切り抜きたい場所へカッターをグサッとカッティングマットにつくまで深く突き刺します。突き刺したらそのままナイフを動かさずに消しゴム板を動かして切り出します。この時、ナイフの刃はカッティングマットと垂直、又はやや外側にナイフの刃が倒れるようにします。


イラストの下に厚みがないと持ち手を付けた時にグラグラしてしまいます。そのまま押す時にも持ちにくくなってしまいます。

5.消しゴムをデザインナイフで彫る
彫りたいハンコが切り出せたら、次はいよいよ印面を彫っていきます。

文字もイラストも、みんな直線と曲線の集まり。ということは、直線と曲線が上手く彫れたらどんなデザインでも彫れるようになりますよね。

というわけで、最初は直線と曲線の彫り方を練習してみるのもいいですよ。
練習方法は、『消しゴムハンコの彫り方 初心者編(直線・曲線)カッターの使い方に慣れよう!』に動画入りでまとめていますので、消しゴムハンコを彫ったことがない方は、ぜひ試してみてください。

印面は、最初はイラストの輪郭から彫っていきます。

初めて彫る人が一番わけがわからなくなるのが、カッターの刃の倒し方。イラストの方向が変わったらどちらに倒せばいいのやら??となりがちです。

右利きの人は、カッターナイフは常に右斜めに倒して固定、消しゴムをカッターの刃に合わせて動かしながら彫ると覚えておくと分かりやすくていいですよ。



輪郭を彫る時には刃の深さは3mmぐらい、輪郭線から外側へ斜めに刃を倒して彫っていきます。輪郭の外側はカットしてしまいますのでやや深めに彫っても大丈夫です。

輪郭線をグルっと一周したら今度は逆向け。ココが混乱ポイント!この時も消しゴムハンコの向きを変えるだけで、カッターの刃は右に斜めに傾ける、ここは変わりません。輪郭線に向かってカッターの刃を入れて、ぐるっと一周彫っていきます。



こうすると消しゴムの中でV字にナイフの刃が重なって周りがポコッとくり抜けます。



もし、カッターの刃を消しゴムと垂直に入れてしまうと、何度も同じライン上を彫ることになり、ハンコを押した時に、イラストの線がガタガタになります。刃を斜めにしてV字に彫ると、左右2回刃を入れるだけで彫りたい部分が浮き上がり綺麗なラインが描けます。

輪郭が彫れたら外側の余ったところを取り除きます。りんごの皮むきをするようにハンコを持ち、カッターで外側を切り取っていきます。 角の部分は面取りするように角を落としておくと余分なインクが付くのを防げます。



外側が彫れたら次は内側を彫っていきます。




輪郭を彫っていった時と同じやり方でV字でくり抜くように彫っていきます。



この彫り方は文字を彫る時も同じです。文字自体を白抜きにしたい時には文字自体をV字で、文字残したい時には文字の周りをV字に彫っていきます。文字の彫り方は、『消しゴムハンコ 文字の彫り方』に詳しく書いています。

消しゴムハンコの彫り方の基本はV字に彫る、の繰り返しですが、彫っているうちにいろいろ気付くことがあるものです。こんな時にはこんなやり方をするとという方法をメモ的に『消しゴムハンコのテクニック 私の裏技的彫り方』にまとめました。そちらもご参考にどうぞ。

上手に彫れるようになったら、彫りカスも全部繋げて綺麗にくり抜くことが出来ます。綺麗に彫れるようになるには精進精進、頑張って練習しましょう。



全て彫れたら、ねり消しを使って印面を掃除します。



細かいデザインほど、彫った溝にカスが入り込んだりします。そのまま押してしまうと、押したところにも彫りカス模様のおまけがついてきてしまいますよ。

6.試し押し
さぁ、試し押しをしてみましょう。この瞬間はいつもドキドキ。

ハンコは左手に、インクは右手に持って印面を叩きつけるようにポンポンとインクをしっかりつけたら、紙にポン!



押してみて、修正を加えたほうがいいところがあれば、調整して試押し。納得いくまで何度も調整します。


7.印面を綺麗に掃除
出来上がったら、印面を綺麗に掃除しましょう。
転写する時に写った鉛筆の色は、洗っても、ねり消しで落とそうとしてもなかなか落ちなくて、このやり方を知った時にはあまりにもきれいに落ちるので感激してしまいました。

鉛筆汚れを落とすための必須アイテムはオリーブオイル!

オリーブオイルをティッシュペーパーに数滴たらして印面を拭きとります。気持ちがいいほど綺麗に落ちますよ。



さぁ、これで完成です。

持ち手はある方が押しやすいので、ぜひつけることをお勧めします。持ち手についてはいろいろ思うことがあるので、『台木を語る!消しゴムハンコ 持ち手の付け方・選び方』で語っています。



消しゴムハンコを上手に彫るには、ポイントをつかむことと慣れ。たくさん練習して自由自在に彫れるようになりましょうね。




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2014年11月30日日曜日

消しゴムハンコのテクニック 私の裏技的彫り方

消しゴムハンコの基本的な作り方と、文字の彫り方は以前このブログに書いているので、今回はその他のちょっとしたテクニックをご紹介します。

毎日facebookの1Day1Make消しゴムハンコページに載せるために消しゴムハンコを彫り続けて1年越え、さすがにああする方がいいかな?、こうした方が使いやすいかも?なんて思いつくこともちょこちょこ。そんな私流の裏技を紹介します。

●丸の彫り方(白抜き)
丸を彫りたい時には、円の中心にカッターの刃を斜め45度ぐらいに突き刺し、固定させて消しゴムをグルンと一回転まわします。これがキレイに彫れるやり方。



サイズの大小によって、カッターを消しゴム板に突き刺す深さを変えます。小さい円を彫りたいなら浅目に突き刺し、大きめの円を彫りたい時には深めに突き刺します。


動画はこちら。




ちなみに、これは彫り方というかなんというか…。生き物の目のように、直径1mm小さい丸をキレイにくりぬきたい時に使う道具はカッターじゃなくて画びょうやシャープペンシルの先。

穴を開けたいところに突き刺すだけです。めちゃくちゃ簡単でしょ。これは誰にでもキレイに出来ること間違いなし!



●丸の彫り方(印面を丸く残す)
こちらもカッターを消しゴム板に突き刺して、消しゴムをグルっと回すことは変わりませんが、カッターの突き刺し方が違います。

白抜きにしたい時は白い丸の中心に向かって斜めにカッターを突き刺しますが、丸を残したい時には反対。円の外側に向かってカッターの刃を斜めに倒します。

これは丸に限らず、どんなイラストを彫る時も共通。残したい面の左側に刃を入れます。




カッターの刃を差し込んだら、後は下書きの曲線にそってずれないように気をつけながらカッターを持っていない手で消しゴムをゆっくり回していきます。1周回ったら外側から円に向かってナイフを入れて1周まわします。



ナイフの刃先が消しゴムの中でV字にクロスしていれば、ちょっと引っ張るだけで綺麗にくり抜くことができます。完成!





●広い余白の彫り方
イラストの真ん中辺りに余白がたくさんある時は、まずは枠の部分を彫ってから、中味を彫っていきます。



片方向ばかり斜めに何回か直線を入れていきます。消しゴム板をひっくり返してまた同じように斜めに直線。ナイフの刃を入れた底でVの字に重なるように刃を入れていきます。


全部彫れたらこんな感じ。



インクをつけて山の部分にまでインク汚れがついてしまったら、さらに尖がった山の部分をカッターで切り落としていきます。


動画でご覧ください。

動画では、片側の直線を続けて彫った後に、上下繋がっている部分にナイフを入れてから、消しゴムをひっくり返してもう片側に直線を入れていっています。こうすると、上下で消しゴムが繋がって、彫りクズが取れないということはなくなります。



●周りの余白の処理
私はとっても面倒くさがりなので、イラストの周りの余白は、わりとギリギリのところで消しゴム自体をカットしてしまいます。


周りをたくさん残すと彫る部分が多くなってしまうので出来るだけ彫るところを少なくしたいズボラさんです。

ただ、持ち手を付ける時に持ち手に比べてハンコ自体があまりにも小さい時には、押す時の安定感も考えて、あえて周りの余白を残すこともありますけどね。

余白を少なくすると、こんな特典が!


イラストの外側を彫る時に、ナイフの刃先を消しゴムから突き出すほど深く彫っておくと…。



外側からイラストに向かってナイフの刃をV字に入れる工程がひとつ省けてお得です。(笑)


裏ワザというか、単に面倒くさがりというか。ハハハ…。もし気に入ったやり方があったら、ぜひ使ってみてください。





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