2015年7月30日木曜日

消しゴムハンコ・スタンプをきれいに押す方法

消しゴムハンコのオーダーをしてくださった方の所へおじゃまして打ち合わせをした時に、ついでにこんな悩み相談をいただきました。

「スタンプを綺麗に押せないのです。押すとムラになってしまったり、スタンプのふちについたインクが周りについてしまったりして…。」

実際に押す姿を見て納得。あぁ、これだとそうなるわ!

使われていたスタンプは消しゴムはんこではなく、印面がゴム印のラバースタンプ。実はこのラバースタンプ、角の部分に余計なインクがついてしまいがちなので、角の部分をカッターで切り落として使うとより綺麗に押せると私のハンコ師匠に教わりました。



せっかくお気に入りのハンコがあっても、上手く押せないとつまんないですもんね。なので、ラバースタンプ、消しゴムはんこ、どちらもひっくるめて綺麗に押すポイントをピックアップして綴りたいと思います。

■ハンコを押す準備

ハンコを押す時は、凹凸のない平たいところで押します。下に紙が挟まっていたり、多少の段差があると一部インクが薄くなったり、つかなかったりしてしまいます。

写真の犬は段差の左右でインクの濃さが違いますよね。段から落ちる部分がしっかりインクがつかずにムラになってしまいました。



平たいところが無い時には、雑誌などの本やノートを敷いたりして平たい台を作るといいですよ。印鑑を押す時にゴムの捺印マットを使いますが、同じ意味で下は少し柔らかめの方がやや弾力もあってしっかりインクがつきます。

私がはんこを押す時には、薄いカタログを下敷き代わりに使っています。



■インクのつけ方

あるある失敗1:インクのつけすぎ

幼い子供がよくやっているのを見かけます。インクパットを下に置いたまま、上からハンコをギュム~!!と押さえつける方法。


これをやってしまうと大変!これで押したら…。



押したはんこは写真の右側のように、インクがしっかりつく分色濃くなるのですけど、左側のお勧めのインクのつけ方で押したものより余計な部分にまでインクがついてしまっています。

インクパットはスポンジの端からインクがにじみ出すし、はんこは溝の部分までインクがべったり。溝にインクが入り込んでしまうと、なかなか取れないんですよね~(涙)

細かい図案ほど、インクがべっとりつきがち。布用のインクVersaCraftを使う時は特に、細い溝の部分にまでインクがべっとりとついてしまいます。


あるある失敗2:インクがつけ足りない

インクはインクパットを下に置いて、上からハンコをパットに一度だけつけるものだと思われている方が結構いらっしゃいます。が、これは私はあまりお勧めしません。

インクパッドは一度つけただけでは、印面の隅から隅まできっちりつくというわけでもないので、印目を見ながら全般的に均等についているかを確認するのがベストです。まんべんなく何度もインクパッドを叩いてムラなくつけましょう。



インクパットは使うほど薄くなっていきますしね。薄くなるほど何度も何度もインクパットで印面をたたいてインクがしっかりついたかどうかを確認すると失敗が少なくなります。

ここに内容は別記事『失敗しない消しゴムハンコのインクの付け方&押し方』に詳しくまとめています。合わせてご覧ください。


■ハンコの押し方

さあ、いよいよハンコを押します。押す時に注意することはこの3点。

  • ハンコは上からまっすぐにおろす 
  • 大きいハンコほど均等に押さえる
  • 押さえてからぐりぐり上下左右に動かさない



せっかく下敷きを用意しても、印面が紙にぴったりとひっつかなければ片面が白く欠けてしまいます。だからといってしっかりインクがつくように、紙の上でハンコを上下左右に動かすとハンコの印面の端の部分が紙にうつってしまって印面のイラストとは違うものが一緒についてしまいます。

特に大きいハンコを押す時に気をつけていることですが、手で押さえている部分だけを上からおさえただけでは、力がかかっていないところが薄くなってしまうことがあるのです。

消しゴムハンコの場合、持ち手はつけずに使うことも多々あります。が、大きなハンコほど持ち手があると均等に力がかかって綺麗に押せるので、持ち手をつけるのがお勧めです。大きくて細長いはんこだと、消しゴムだけだと折れてちぎれてしまうこともあるので…。(経験者語る)

ハンコを押すだけ。たったそれだけのことですが、上に書いたことに気をつけて押すと失敗が少なくてすみます。ぜひお試しください。


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