2015年3月12日木曜日

消しゴムハンコでエコバック等の布地へスタンプ!布用インクの使い方

「えっ、ハンコを布に押して洗濯しても落ちないのですか?」

あまりハンコに馴染みのない人には、いつもびっくりされてしまいます。そうなのです、布に押して洗濯をしても落ちないインクがあるのです。といっても全く落ちないわけではなく、何度も洗濯をするうちに少しづつ薄くはなってきますが許容範囲。薄くなったらまた押せばいい、そんな気軽なインクです。

代表的な布用のインクが、VersaCraft(バーサクラフト)、そして、姉妹品のこまけいこ、そらまめシリーズです。バーサクラフトが基本色で、こまけいことそらまめは和風な色合い。そらまめは名前どおりに空豆のさやのような形のケースに丸い小さなインクが4本セットになっています。



使い方はとっても簡単。インクをハンコにつけて押すだけ!なのですが、使い方のポイントがあるので詳しく紹介していきます。今回ハンコを押して作るのは、この桜模様のエコバック。実際に作りながら説明していきますね。




■用意するもの
・エコバック
・ハンコ
・布用のインク バーサクラフト
・机など平たい場所
・固めの台紙
・アイロンとドライヤー(どちらかでOK)
・当て布(アイロン用)

■バーサクラフトインクの押し方

1.最初にどんな風に押すか図案を決めます。紙に押す場合は気楽に押して、失敗したらやり直しが出来るのですが、布に押して間違ってしまったら紙のようにポイッ!と捨ててやり直すのは、ハギレならともかくエコバックに押すとなるとそうもいきません。押す時は一発勝負。失敗したら、すぐに洗剤を使って水洗い。それでも濃い色などは完全には落ちないこともあるので慎重に取り組みます。

桜の消しゴムハンコを使ってエコバックにこんなデザインで押すことにします。



2.デザインが決まったらエコバックに直接消しゴムハンコを押す準備。平たい机の上にエコバックを置いて、裏面の生地に色移りしないようにバックの間に固めの台紙を挟みます。私はパンフレットやノートを使うことが多いです。今回は厚めのリングノートを使いました。

裏側がバックの折り目に当ると段差ができてしまってきれいに押すことができません。押したい生地の部分は裏側に台紙を当てて平たい状態にしてから押すようにします。



3.エコバックに桜ハンコを押していきます。
インクをつける時には私は印面を見ながら慎重にインク付けをします。つけ足りないところがあったら大変。やり直しは出来ない気持ちで…。

インクは印面の上からポンポンと軽く何回か叩いて、まんべんなくついていることを確認してから乾かないうちに押します。バーサクラフトインクは、紙に押す場合はインクをつけすぎるとべっとりついてしまって失敗するのですが、布に押す場合はつけすぎたかな?と思うぐらいがちょうどいいです。インクはしっかりつけましょう。(布の素材にもよるので最初に試押しをすると安全です。)



4.ハンコを押したら乾燥させます。布地を洗わないなら押しっぱなしでも構いません。ですが洗濯して使いたい時は、インクを押した後にあたためてインクを定着させます。

使う道具はアイロンかドライヤー。エンボス加工用のエンボスヒーターをお持ちならそれでもOKです。

今回はアイロンを使ってインクを定着させます。ハンコを押した部分にインクが移らないようにあて布をして綿の適温で15秒以上アイロンをかけます。



ドライヤーを使っても構いません。アイロンをあてにくい形のものは、ドライヤーの方がよさそうです。



これで完成です!

洗濯をしてもちょっとぐらいでは色落ちはしません。以前実験した布に押したハンコの色落ち実験でも洗剤をつけてこすり洗いをしても大丈夫でした。ちなみに、

「アイロンをあてずに使って洗濯をするとどうなるでしょうか?」

これも普段使いも兼ねて実験をしたことがあります。

靴下に押したぶら下がりネコの消しゴムハンコは、靴下に押した数日後に1日履いてふつうに洗濯機で洗濯をしました。その時は洗濯をした後でもそれほど色落ちすることもありませんでした。そして10回以上履いて洗濯を繰り返した今は…。

左が押した直後。右が何度も洗濯を繰り返した10ヶ月後の靴下。


きたなくてすみません。何度も履いて洗濯をしたので靴下もくたびれてきてしまいました。それでも少しは色が薄くなっているものの、完全に落ちているわけではありません。

そんな経験があるので、それほど神経質にきっちりアイロンをあてなくてもいいかな~なんて、ズボラな私は思います。薄くなったら上から押し直せばいいですしね。はは…。

さてさて、実は布に押せるインクはもう一種類あります。それはStazOn(ステイズオン)インク。メーカーさんは特に推奨はしておらず、インクのカタログを見ても用途の中にも書かれていないのですが、私見つけてしまいました。カタログの用途別一覧表に、綿には▲印がついていることを。(TSUKINEKO製品カタログ 製品用途別一覧表より)

↓写真をクリックすると大きくなります。


『▲にじむ場合がある』

としっかり書かれています。それで納得、どうしてステイズオンインクで押したエコバックが洗ったらにじんでしまったのかが。にじむ場合がある布にあたってしまったのですね。(という訳で記事に追記しました。)

ステイズオンインクで布に押せないわけではありませんが、もし洗濯をして使いたい時は、バーサクラフトやこまけいこ、そらマメインクを使う方が無難です。色の種類もステイズオンよりかなり豊富にありますしね。

布にハンコを押すのはドキドキしてしまうけど、慣れれば簡単です。使うのはハンコですから、チームでお揃いのTシャツを作ったり、帽子にロゴを入れたり、ポンポン押して量産するのもそれほど大変でもありません。布専用のインクを使って、オリジナル品の作成をお楽しみくださいね。





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