2013年7月25日木曜日

失敗しない消しゴムハンコのインクの付け方&押し方

ハンコにインクをつける時、どうやってつけますか?

こうやって、インクを下に置いて上からハンコをポンポンと押しつけて…

というふうにインクを付けるとばかり、思っていました。消しゴムハンコをやり始めるまでは。

でも、このやり方よりもずっとインクが綺麗につけられる方法があったのです。

キレイにインクをつけるには、消しゴムハンコとインクを片手にひとつづつ持って、インクを消しゴムハンコにポンポンと軽く叩いてインクをつけていきます。インクの付き具合を確認しながらムラが無いようにインクをつけていきます。

写真だけだと分かりにくいので、動画で撮影しました。ポンポンとたたいてインクが消しゴムハンコにのったら、ハンコを上からまっすぐ下におろして紙の上に押します。


インクを下に置いてつけると、上からハンコをインクの上に押した時にインクがつきすぎたり、ムラができたり、余計なところまでインクが入り込んでしまったりします。

押した時に、押し跡の端の部分にインクがたまっているのが分かるかしら?

モンステラの葉のようにざくっとしたデザインのハンコだとそれほど気にはならないのですが、細かいデザインになると、文字やイラストの一部がはみ出したインクで潰れてしまうので違いが分かりやすくなります。

ちなみに、

「ハンコを押した後のインクはどうするの?インクの色を変えたい時には?」

と、たずねられることが多いので、ここで説明しておきますね。

私はインクのついた消しゴムハンコの色を変えたい時には、要らない紙に何度も押して消しゴムについているインクを取り、紙に色がつかなくなったら、オリーブオイルをつけた布で残ったインクを軽くぬぐいとっています。オイルでベトベトになってしまいますけど、ふき取った後はから拭きすれば大丈夫。オイルは、クレンジングオイルでも、ごま油でも、サラダ油でも大丈夫です。オイルの落とす力ってすごい!かなりキレイに落ちます。

溝に詰まったインクはねり消しでふき取ります。













インクが落ちたら、上に書いた方法で他の色のインクをつけて押します。インクがキレイに落ちていないと、特に薄いインクに色を変える時に、インク自体が前に使った色で汚れてしまいます。

「このインク、こんな色だった!?」

そんな悲しいことにならないように、ハンコについたインクはしっかり落としてから次の色を使うようにしています。

インクをつけすぎて、彫った溝までインクが入り込んでしまうというのは、 インクの種類にもよります。紙用のインク、artnic は、どちらかといえば薄付きのインクなので、インクがつきすぎるという経験は今のところほとんどありません。

布にも押せるインク、VasaCraft はかなりしっかりめにインクがつきます。一番下の「K」の文字ハンコは、インクを下に置いて上からハンコを押しつけてインクをつけたものです。インクが溝に入り込んでしまって、枠線の一部が消えてしまっています。このインクは、つけすぎには要注意です。


この他にも、押す時に失敗することがあります。今でも私はちょくちょくやってしまう、押した後のハンコの外し方の失敗。

押してみて、インクのつきが薄かったらもう一度押しなおそう…、なんて思って、ハンコを斜めに倒して押したハンコの状態を確認しようとすると…

あちゃー!!

コワゴワ押してはいけませんね。潔さが大切です。ええ。

手が滑って二重押しになってしまうことがあったりも。これ、すごく悲しい…。

こんな失敗をしないように、ハンコを押す時にはインクを丁寧につけて、潔くしっかり押して楽しみましょうね。

ちなみに……
スタンプインクを使わない消しゴムハンコの押し方もあります。興味があればペンをインクに!学校でも職場でも気軽に楽しめる消しゴムハンコの使い方をご覧ください



2013年7月17日水曜日

下書きイラスト(図案)を消しゴムハンコへ転写する方法

消しゴムハンコを作る時に、イラストはどうやって反対向きに消しゴムに書き写すの?」

左右反対に書き写すなんて、難しそうですよね。でも、実はとっても簡単に転写する方法があるのです。


■準備する道具

・消しゴム(今回は消しゴムハンコ用の消しゴム板を使います)
・えんぴつ(濃さはHB以上が写りやすい。シャープペンシルでもOK)

■転写の仕方

ひとことで説明すると、鉛筆で描いたイラストを裏返して消しゴムの上にのせて爪でこすりつけるだけ。ねっ、簡単でしょ。それで終わってしまうのもなんですので、詳しく説明します。

消しゴムハンコ用の消しゴムを使う場合は、必ず色つきの表面部分をティッシュで拭きとります。消しゴム板は表面が袋にひっつかないように、細かい粉のようなものが表面についています。この粉を落とさないとイラストが綺麗に写りません。

たまに油断して、ふき取りを忘れて転写してしまうとこうなります。


写したイラストが粉の上についてしまってボンヤリ。

消しゴムハンコを綺麗に彫るためには、下書きが綺麗に写っていないと思わぬ失敗をしたりします。ちょっとしたことなのですけどね。

ちゃんと拭き取ったら、ほーら、こんなにきれいに転写できます。




自分で描いたイラストをそのまま消しゴムに転写したい場合は、3. からご覧ください。イラストを鉛筆で描いておけばトレーシングペーパーを使って書き写す手間が省けます。
  1. 作りたいハンコのイラストに、トレーシングペーパーをかぶせてイラストを書き写す場所を決めます。


  2. トレーシングペーパーの下に写るイラストを見ながら、枠線を鉛筆でなぞっていきます。黒い部分は軽く塗りつぶすか、斜線を引いておくと彫る時にわかりやすいです。描いている途中でトレーシングペーパーがずれてしまわないように、しっかり手で押さえます。

    ここでワンポイント!書き写した絵をもとに消しゴムを彫っていくので、イラストの線が何本にもなったり、歪んでしまうと彫るのが難しくなってしまいます。ここで書き写す線は彫る時のガイド。私はいつも、彫る時にわかりやすいように慎重に書き写しています。



  3. 書き写し終わったら、消しゴムを用意して、イラストを転写する場所を決めます。イラストの周りは彫りしろとして2~3mmほど余白を残しておきます。トレーシングペーパーは裏返して鉛筆で描いた面が消しゴムの表面にあたるように置きます。

  4. 場所が決まったら、トレーシングペーパーを指でしっかりと固定させてイラストの上から爪でこすりつけます。


この、こすりつける動作は、爪の表面で左右に素早くこするのですが、言葉で説明するのはちょっと難しい…。伝わりにくいので、動画に撮りました。

こすりつけたら、トレーシングペーパーを押さえつけながら、消しゴムにイラストがちゃんと写っているかどうかを確認し、薄い部分があればもう一度こすりなおしするときれいに写ります。




トレーシングペーパーを外して、イラストがしっかり写っていれば転写完成です!





2013年7月10日水曜日

グルーガンと消しゴムハンコでシーリングスタンプ作り

ワタクシ、facebookなどのSNSをやっているのですが、作った消しゴムハンコのほとんどは写真をアップしてお友達に見てもらっています。この前、お手紙を送るのに封筒が寂しい…とふと思い立って作った、カメの封印消しゴムハンコ。



この写真を載せたら、「シーリング風なデザインでハンコを作るとよさそう」とアドバイスを頂いて、早速作って写真をアップ。すると今度は、消しゴムハンコ好きのお友達から「これ、グルーガンを使うと本物のシーリングみたいな物が作れるよ」とまたまたアドバイスが♪

そんな経緯で作ったものがこちらです。



「なかなかいいんじゃない?」と心の中でニヤリ。作り方はとっても簡単です。ご紹介しますね。

≪グルーガンで作る消しゴムハンコのシーリング≫

■準備する道具
・カラーのグル―スティック
・クッキングペーパー(くっつかないアルミホイル)


「グルーガンって何?」

手芸や木工なんかをされる方はご存じなのですが、あまり一般的ではありませんよね。私はお友達に教えてもらうまで知りませんでした。詳しい説明はよくご存じな方にお任せして、簡単に言うと、グル―スティックという棒状の接着棒を高熱で溶かして使う接着剤のことです。

溶かしたグル―は高熱のため、熱に強いクッキングペーパーを敷いて作業をすると、熱が冷めた時に出来上がったシーリングを剥がしやすいのでいいですよ。我が家のクッキングペーパーはちょっとしか残っていなかったので、くっつかないアルミホイルも代用品として使いました。

シーリング作りは全くの初めて!ということは、当然失敗はつきものだろうと想像。消しゴムハンコは最悪使えなくなってもいいように、実験用にバラの消しゴムハンコをひとつ作りました。

■作り方
  1. グルーガンはコンセントにさして温めておきます。グル―スティックが溶けだしてきたら、クッキングペーパーの上に中心から外側へ向かってぐるぐる渦を描くようにゆっくりと円を描きます。最初はこんもりと筋が入ったようになりますが、しばらくすると表面が写真のように滑らかになります。ハンコより少し小さ目の大きさにするのがポイントです。


  2. グル―スティックから溶け出した直後は、かなり高温で消しゴムが溶けてしまうのではないかという不安が…。写真のように表面がツルンと馴染むようになったぐらいで、消しゴムハンコを裏返してグルーに指で軽く押しつけます。

    この時に押す力が強いと、シーリングの底が薄っぺらくなってしまって失敗の元!消しゴムハンコの外側から溶けたグルースティックが少しはみ出す程度に軽く押さえるのがいいでしょう。グルーが冷めて固まってしまうと型押しが出来なくなります。実際に試してほどほどな熱さを感覚でつかんでみましょう。


  3. 消しゴムハンコを押しあてたまま、グルーが固まるまでしばらく放置します。固まってきたら、消しゴムハンコを持ち上げるとクッキングペーパーが底からサラっと外れます。斜めに持ち上げて外れなければもう少し固まるのを待ちます。


  4. 底のクッキングペーパーを外したら、次は固まったグル―から消しゴムハンコを外します。端からそっと剥がしていきます。

今回は透明、赤、茶色のグル―スティックで作ってみました。色を変えると、同じ消しゴムハンコを使っても雰囲気が変わって素敵です。シーリング風のイニシャルハンコを使ったものも一緒に作りました。めっちゃいい感じ♪

この大きさなら1本のグル―スティックで、4個ぐら出来ます。



■失敗作
最初はいろいろ失敗もあります。こんな風にならないように要注意です。

布の上にクッキングペーパーを敷いて作ったら…。消しゴムハンコを押しつける力で布の凹凸が底に写ってしまいました。


こちらは、消しゴムハンコを押しあてて型をつける時に、力を入れすぎて、底の部分が薄くなって消しゴムからはがす時に割れてしまいました。

こちらはヒドイ!
どうもグル―は色によって粘着度の強さが違うようです。茶色のグル―スティックは剥がす時に消しゴムハンコからはがれにくくて、バラの葉の中央に1本残しておいた葉脈が張り付いて取れてしまいました。

他にも消しゴムが張り付いてしまって取れたところが白く見えます。



シーリングに使う消しゴムハンコは、グル―にひっついて引っ張られても消しゴムから剥がれないように、彫る時に切込みを入れすぎないよう気をつけないといけませんね。

一度に量産してためておいたら、お手紙を出す時やラッピングにワンポイント!お洒落な贈り物を楽しめそうです。手作り雑貨のワンポイントにするのもいいですね。

さぁ、次はどんなシーリングを作ろうかな♪